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投資詐欺の実態 Vol.3 「不動産で大儲けした詐欺グループの手口」

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2007/11/14 08:00

 あなたは自分だけは騙されないと思っていないだろうか。今回はペディグリーペット詐欺という手法でみごとに騙されてしまった不動産詐欺の案件をご紹介しよう。( バックナンバーはこちらから )

ペディグリーペット詐欺

 あなたはペディグリー(血統書)ペット詐欺というものをご存じだろうか。
 簡単にその手法を説明しよう。

 まず、詐欺師は、見た目の良い雑種の野良犬を調達する。その犬にシャンプーを施し、丹念ブラシをかけて、最後にリボンで飾る。

 詐欺師は、小綺麗になったその犬を連れてホテルやレストランにおもむき、ボーイや店員にその犬の血統の良さと魅力をことさらに自慢する。

 そして、詐欺師は、これから近くで非常に大きな商談を行うため、30分程度この犬を預かって欲しいと頼み、少し多めのチップを渡してその場を後にする。

 詐欺師が店を出た後しばらくして、高そうなスーツを身にまとった紳士が店内に入ってきて、その犬を見るや、
「何と素晴らしい犬だ!私の目に狂いがなければ非常に貴重な血統の犬だ。いくら出せば譲ってもらえるだろうか」
と驚嘆する。

 当然のことながら、この紳士と詐欺師はグルである。

 店員は、自分の犬ではなく、預かっているだけだから売ることはできないと断る。
 それにもかかわらず、その紳士は必死に食い下がり、

「飼い主が戻ってきたら、150万円で是非購入したいと伝えてください!場合によってはそれ以上でも検討します!」

と言って、格式あるブリーダーであるような名刺を店員に渡してその場を後にする。
 そしてその後しばらくすると詐欺師が意気消沈した様子で帰ってくる。

「取引に失敗して、全財産を失った。もう帰りの足代すらままならない」と詐欺師はため息混じりに店員に告げる。

 この様子を目の当たりにした店員は、内心小躍りして、
「それは本当に災難でしたね。でしたら、私は犬のことはよく分かりませんが、この綺麗な犬を50万円で買い取りましょうか」と提案する。

 詐欺師は、渋々といった感じでこの提案を呑み、50万円を手にして立ち去る、という詐欺手法である。

 その後、店員が喜び勇んで名刺の電話番号に電話をかけても繋がらないことは言うまでもない。店員の手元には、小綺麗な雑種犬が残るだけである…。

無知で強欲な者は詐欺のカモに

 詐欺の手法は多岐にわたっているが、実際には以前から使い古された詐欺手法を応用していることが多い。このペディグリーペット詐欺の手法も応用しようと思えば、さまざまな詐欺手法に変化させることができる。


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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