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無知な投資家は今すぐ撤退せよ

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2008/04/18 10:00

「株式投資なんてやめちまえ!」と、爆弾を投げた前回に続き、今回も過激なことをあえていおう。ただ、その真意は「もっと勉強してほしい」という気持ちの表れだ。投資家の担う社会的役割は、多くの個人投資家が思うより、ずっと大きいものだからである。

こんな人にはご遠慮願いたい

 前回からスタートしたこのコラム。いきなりタイトルが「株式投資なんかやめちまえ!」だったためか、内外から大きな反響があった。「個人投資家が株式投資をやめたら証券界の衰退につながる」「お前にいわれなくても分かってる」など反応はさまざまであった。

 しかし、ただ1つ誤解していただきたくないのは、株式投資をやめるべき人とそうでない人がいるという事実である。投資家が全員投資をやめてしまったら、市場が機能不全に陥るのはいうまでもない。企業活動が停止し、経済が衰退するのは間違いないのだ。

 私がいいたいのは「株式投資というものを正しく理解している人だけ参加すべき」ということだ。中途半端な知識で株式の世界に足を踏み入れることは、ご遠慮願いたいということである。

 個人投資家の一部は「株式投資はギャンブル」だと思い込んでいる。確かにそういった面もあるが、他のギャンブルと違うのは「高度な知識レベル」が必要ということだ。

知識なき株式投資は社会悪さえ生む

 単に株価が「上がった」「下がった」ということではなく、「なぜ上がったのか」「なぜ下がったのか」を考えることが重要ということである。そしてその知識を次の投資チャンスに活かすことが求められる。無作為に資金を投下し、「資本の最適配分」の邪魔をしてはならないのだ。

 たとえばA社という優良企業があったとしよう。この企業は環境問題に注力しており、今後100億円の設備投資を予定している。しかし、株価が500円と安く、新規に1,000万株発行しても、50億円しか調達できない。つまり、社会的意義のある事業を断念しなければならないのだ。

 一方、B社という怪しげな企業があったとしよう。この企業は有害物質を撒き散らし、河川汚染の元凶となっている。この企業が新たな工場建設のために100億円の設備投資を計画している。この企業の株価は2,000円と高く、新規に1,000万株発行すれば、200億円も調達できてしまう。つまり、社会悪である有害工場をもう1つ余計に作ることができてしまうのだ。

 株価が非常に重要だということが、これでよく分かっていただけたことだろう。(次ページへ続く)

 


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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