4月はIPOがたったの1社!
こんにちは、フィスコの岡村です。
3月IPOは、前回取り上げた“サブロー銘柄”中心に活気付きました。ただ、4月は9日に上場したアールテック・ウエノ1社という閑散日程で、IPOのスケジュール帳は当面真っ白になってしまいました。
これは、最近でみても異常事態といえます。以下、直近10年の4月IPO数をご覧ください。

例年14社程度が上場していた4月。なぜ今年の4月に限り、上場企業数が激減したのでしょうか。
これには、
(1) 株式市場の低迷で、上場による資金調達能力が衰えている
(2) 公募割れ(公募価格>初値)リスクが高まっており、投資家に迷惑がかかる
(3) 反社会的勢力を排除する風潮から、申請しても取引所に弾かれるケースがある
(4) 景気後退で、予算(業績目標)を達成できない上場準備会社が増えている
(5) 日本版SOX法への対応によるコスト負担増、体制整備へのとまどい
など、複数の理由が考えられます。相場環境の悪化を理由とする論調も多いですが、実際は(5)の日本版 SOX 法対応がタイミング的にも一番の理由ではないかと考えています。
こんな時こそ、未来の勝利に備えるチャンス!
しかし、こんなIPOがない今こそ、明日の勝利を目指して準備するまたとない機会です。今回は、昨年度のIPOを検証し、多くの投資家の疑問である 「初値で買って、どこで売れば儲かるか?」 を考察します。
「初値で買った場合、どれくらいの日数保有するのが良いか?」
「どういうタイプの銘柄が初値を付けた後で上昇するのか?」
などなど疑問を持っていらっしゃると思います。
まずは、初値と初値形成日の終値を比較し、たった1日を保有期間とするデイトレでどの程度パフォーマンスが出せたかを検証します。