上場企業の4社に1社が優待を実施
「株主優待」とは株主還元策の一環として一定数以上の株式を保有する株主に対して、企業が自社製品や優待品などを年に1~2回保有株式数に対して無料で株主に進呈する制度です。議決権などの株主の権利とは違って、企業が任意で行ったり、行わなかったりできます。
任意ですが、ここ数年株主優待の制度を導入している企業は増えており、15年前には行っている会社は250社前後ぐらいだったのが現在では1,000社以上と4倍以上に増加しています。1,000社以上という数字は、つまり上場企業の4社に1社が優待を実施していることを示しています。すごいですね。
さらに優待の内容に関しても年間100社以上で見直しを行っています。この中には業績悪化や上場廃止や合併などにより優待がなくなっていく企業もありますが、変更の多くは優待品が充実されたり、選択性になったり、保有株数が多かったりと、長期保有の株主に対してメリットとなる嬉しい見直しとなっています。
最初私は株主優待をどの国でも行っているものだと思っていたら、海外ではほとんど行われておらず日本特有のものだということです。お中元、お歳暮に近い感じでしょうか? 実際私も今までお中元、お歳暮をいただいたことがなかったので、私は到着する優待が本当に嬉しいのです。
個人投資家にとっては嬉しい制度ですが、機関投資家や、外国人投資家にとってはどうなのでしょうか? 実際、企業がそういう方たちへの優待はどうしているのか私にはわかりませんが、各企業の優待の内容から、優待制度は個人株主向けの制度という印象を私は持っています。
実際、これだけ優待を導入する企業が増えてきたということは優待が個人株主を増やしたり、長期保有に影響を与えるという企業にとってはよいことということが証明されてきたということでしょうか。私も優待新設のニュースがあると飛びついたりして、それが今まで全く知らなかった会社でも優待が良いと購入して株主になってしまうことも何度かありました。
私がとくに好きな株主優待
さて、一言で株主優待といってもその内容は企業によってさまざまです。次は優待品について簡単にご紹介しましょう。まずは金券類。自社の店舗で受ける優待券・割引券や、広く一般で利用できる図書カード・クオカード・お米券・ギフトカードなどです。
図書カード・クオカードは一般の市販のものだったり、または企業独自の絵柄が印刷されてたものだったりと、企業によってさまざまで、しかもこれらには利用期限がないので、もし利用する予定のない方でも金券ショップなどでの換金率も高いほうですから重宝されています。

自社製品の優待はそれこそ企業の数だけさまざまなものがあると言って良いでしょう。中には株主だけの限定の商品などを配布する企業もあり、これは株主にとってはとても嬉しいものです。また優待の中には、抽選で株主の中から海外旅行やイベントなどの入場券がもらえるというお得感たっぷりの優待もあります。
私がとくに好きな株主優待は、使えば使うほどお得感を感じる商品です。例えば、レンタル料金が毎回半額になる【2681 ゲオ】の優待カードや、【7649 スギ薬局】の毎回買物から5%引きになる優待カード。また、私は映画が大好きですので、松竹の映画8本分無料優待はとても嬉しいです。
そして、私の人生で一番大きく変わったのは、外食産業の企業の優待をたくさん取得することにより、外食が多くなり、おいしいもの食べる機会が増えたことでしょうか。以前は外食はあまりしていなかったのですが、現在では優待でたくさんの飲食店の優待券をいただくこようになり、「優待券があるんだし♪」とあちこちのお店に足を運ぶようになりました。今まで知らなかったお店にもたくさん行くようになりました。その後お店を気に入って常連になったところももちろんあります。
この飲食優待券の優待についてもお店により本当にいろいろなバージョンがあります。どのようなものがあるのかご紹介しましょう。