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子どもの教育費節約は歴史に学べ
フランスのセコハン教科書が伝えること

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2008/05/29 09:00

 給食費問題から大学生への仕送りまで、教育にかかるお金の話題はつきません。でも今の日本の教育の仕組みが、お金がかかるように作られているとしたら…? フランス式を学んで、古きよき日本を思い出したいものです。

なつかしのセコハン教科書が残る仏の義務教育

 拙著がテレビのニュース番組で紹介されたことがあります。『お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人』の抜粋でした。キャスターの女性が、「子供たちに使いこまれたセコハン教科書」の部分を、数分間にわたり読んでくださいました。ここでも一部ご紹介しましょう。

子供たちに使いこまれたセコハン教科書

 娘が(フランスの)小学校に入学したその日、学校から連れ戻った彼女がカルターブルという横長のランドセルをあけ、次の日からの授業のために用意するものを記したメモと一緒に、先生からもらった教科書を取り出したときが、私の大きな驚きのはじまりだった。

 「ママ、先生からもらった教科書にビニールのカバーをつけて」

 娘にとって、生まれてはじめてもらった教科書。嬉しそうにしている娘の顔を眺め、次に肝心の教科書を手にした私は、ただただ唖然とした。ずっしりと重いなん冊もの教科書、それは、ハードカバーにかかった透明なはずのビニールがくすんだ、なん代もの子供たちに使い込まれたセコハン教科書だった。真新しい教科書を想像していた私はそのとき、娘がビニールのカバーをつけてといった意味を理解した。一年間使ってよごれたビニールカバーを外して新しいカバーにつけかえるようにと、担任の先生にいわれたにちがいない。(中略)

子供がホントに喜ぶもの、理解してるかしら
子供がホントに喜ぶもの、理解してるかしら

 古くてもいいじゃないか、教科書が。子供たちにとって新しくなくてはならない理由はないじゃない。古本でもこれだけ、もらった子供が喜んでいるのだから。

 フランスの義務教育は、完全に無料。小中学生なら教科書は当然で、ノートももちろんもらえる。パリ市に住んでいる子供たちには、ノートの表紙にVille de Paris' パリ市と記されている、粗末ではあるけれども、れっきとしたノートが無償配布される。最後のページまで使い終えたら、また新しいノートがもらえる。それを決めるのは、先生である。パリ市からもらったノートは、1ページのムダもなく使われなくてはならない。

 親たちが学校に払うのは、子供が食べる学校給食費と、せいぜい遠足の交通費くらいなもの。給食については全員が食べるというわけではなく、午前中の授業が終わってから自宅に帰り、昼食をすませてから学校に戻る子供もいる。


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