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【エンタメ潮流コラム】
コンテンツ企業への投資を考える

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サザンオールスターズの活動休止と所属会社のアミューズの企業価値の関係。今回はこのケースを一例として、コンテンツ企業の企業価値の考え方について述べてみたい。

サザンオールスターズの活動休止のニュースと株価

 2008年5月19日の新聞各社の朝刊は、サザンオールスターズの活動に関して、2009年以降、特に期限を設定せずバンド活動を休止すると報じた。2008年は8月に新曲発売、デビュー30周年記念ライブ開催が予定されている。これを受けて、19日のアミューズの株価は約10%下落した。

 確かに、サザンオールスターズがもたらしたこれまでの30年間の利益を考えれば、今後の30年間では利益は減少するかもしれない。しかし、この考え方だけで投資判断するならば、アミューズという企業に対して投資しているのではなくて、「サザンオールスターズ」に対して投資しているということになろう。もしそうであれば、経営力に対する評価が中期的に株価に反映されているとは考えづらいだろう。そこで、コンテンツ企業の企業価値の考え方について述べてみたい。

コンテンツ企業の企業価値を考える

 コンテンツ企業の企業価値は以下の点が重要指標になると岡三証券では考えている。

①コンテンツの資産価値(過去の実績)
②新規人気コンテンツ創出力(新規創出力)
③1コンテンツ当たりの収益性拡大(ビジネススキーム)

 ①のすでに保有しているコンテンツがキャッシュを生み出している点は、例えば、任天堂でいえば、ゲームソフトでも「スーパーマリオブラザーズ」がWiiのバーチャルコンソールでダウンロードされていることやキャラクターとして他のタイトルでも人気化の一要因になっていること、シリーズタイトルも人気があることからしても判断できよう。また、「ドラゴンクエスト」シリーズは、DS向けのリメイクタイトルであったとしても、ミリオンヒットになっている。

 ②の点も任天堂でいえば、「マリオ」以外にも「ポケモン」、そして、「脳トレ」等を生み出している、その創出力こそが評価されている。そして、それは①のコンテンツ資産として蓄積されていく。

 ③の点は、ワンコンテンツ・マルチユースという点。例えば、音楽業界では一つの作品をシングル、アルバム、音楽DVD、ネット配信等で展開することだ。ゲーム、アニメ業界では、こうした展開に加え、海外という軸が加わろう。さらに、その展開方法やマーケティング能力等も加味される。こうした展開力によって、1コンテンツ当たりの収益は拡大することになろう。


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