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価格高騰が世界経済を直撃 商品価格はどこまで上がるのか

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2008/05/28 14:00

 今回は前回に続き、商品高によるインフレについて考えます。原油、鉄鉱石、トウモロコシ、最近は米の値段まで高騰し、世界中に原材料高によるインフレを引き起こしています。「商品バブル」とまで言われるようになった商品の値上がりですが、いったいどこまで値上がりするのでしょうか?(バックナンバーはこちら)

商品を取り巻く環境変化

 まず図表を見てください。

 この図表は、商品価格指数です。商品は2002年ごろから急激に値上がりしました。どのような環境変化があったのでしょうか。

中国やインドの発展による需要の急速な伸び

 中国での自動車販売が急速に伸びています。中国自動車工業協会によれば、2008年1-4月における自動車販売台数は前年比19%増の350.15万台となっています。中国での急速な自動車の普及はそのままガソリンや自動車の材料となる鉄の需要の増加につながります。

 中国やインドではインフラ整備のための投資が積極的に行われています。自動車の普及にともない都市から都市へ高速道路が建設されています。好調なビジネスを背景に高層ビルが雨後の筍のように出現しました。高速道路の建設には、セメント、鉄筋などが必要です。

 また、ビルを建てるには、鉄やコンクリートなどと共に、ビル内の配線用に銅を大量に消費します。これらの資材が広い国土を覆うためのインフラ整備のため、大量に消費されています。

 一般的には中国、インドをはじめとする新興国の経済成長は今後も堅調に推移すると予想されています。これらの予想に従い、「商品の需給は引き続き逼迫する」ということで、商品価格に上昇圧力がかかっています。

中東などでの政情不安

 1990年の湾岸戦争以降、それなりに安定していた中東の政治地図が2003年3月に始まったイラク戦争により大きく書き換えられました。


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著者プロフィール

  • 課長 今調査役(カチョウ イマチョウサヤク)

    大学院で物理学を志すも途中、島耕作にあこがれ金融業界へ。本職は債券市場と計量分析のアナリスト(自称調査役)であるが、お金の流れを追う過程でマクロ経済、株式、商品、アセットアロケーションなどを学び、株の銘柄選択以外すべてに通じるマルチアセットアナリストとして、多方面で活躍(予定)。日本人として日本人の資産をいかに有効利用するかを生涯の目標とする。
    好きな言葉 「潮が引いたとき、誰が裸で泳いでいたかがわかる」

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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