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FX、投資するならどこの国?
新興国が注目を受けるこれだけの理由

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2008/06/08 09:00

 前回に引き続きFXでトレード候補にあがる各国を見ていこう。新興国の魅力はその名の通り発展途上にあること。すなわち高度成長期にあるので通貨のみならず、株価、不動産など急上昇も期待することができるのだ。(バックナンバーはこちら)

新興国投資の魅力

 新興国投資と言えば、私は銀行での業務においても、また個人としての投資でもたくさんの経験をしてきた。業務では中南米諸国へ向けての融資を行い、時には国そのものに融資したり、また時には民間の大企業に融資をした。

 具体的な国名を挙げると、チリ、アルゼンチン、コロンビア、ベネズエラ、コスタリカ、パナマ、メキシコ、エルサルバドルなどだ。また、ハイチ、ドミニカなどカリブ海諸国にも融資をしていた。

 個人投資としてはハンガリー、ウクライナ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、南アフリカなどの外債に投資している。

 高度成長中の中国には株式に投資している。その中にはウクライナやアルゼンチンなど一時的にデフォルトを宣言した国もあったが、後に完全返済をしたり現在も返済中であり実損は負っていない。トータルで見れば新興国投資で得た利益は大きい。

 新興国の魅力はその名の通り発展途上にあること。すなわち高度成長期にあるので通貨のみならず、株価、不動産など急上昇も期待することが出来る。日本の昭和30年代の高度成長期のようだ。

 当時ドル円は360円、日経平均は1000円程度であった。それを思えば投資しやすくなるだろう。日本人が戦後の復興期から、家を建て車を買い、テレビ、クーラーなどを揃えていった過程を見れば、その成長が今後起きることを想定できる新興国には期待が持てる。

高度成長期には問題もつきもの

 ただ日本もそうであったように、高度成長期すなわち経済が幼少期にある時は、さまざまな障害もついてくる。日本でも公害問題もあった。また輸出品は当初、安かろう悪かろうと世界で相手にされなかったという。

 中国などはまさにその時に当たっていると思う。現在の中国は昭和30年代の日本の平均給与、またエンゲル係数でも似通っているという。

 東京オリンピック、大阪万博を開催したように中国は北京オリンピック、上海万博を開催しようとしている。南アフリカもサッカーのワールドカップを開催する予定だ。まさにグローバル化の緒に就いたといえよう。

 高度成長期には波乱万丈がつき物だ。現在の中国も食品安全問題、公害など様々な問題が起こり不安視されている。南アフリカもそうだ。電力不足問題があり、最近は隣国の難民への迫害問題を起こしている。

 日本が昭和30年代から現在の地位まで上り詰めたように新興国も多少の時間差はあるが、ある一定の先進国の経済水準までは追いついてくるだろう。それゆえに短期的な投資は新興国にはあまり向かない。10年後、20年後を見据えた長期投資をするつもりで取り組んだ方が良いだろう。

 通貨をFXで投資するのには、まだ整備されていない国もある。中国のようにまだ完全な変動為替相場ではない国も多く、自由に為替を売買することが出来ないからだ。そのような国でも株式や債券投資、投信においてでの投資は可能だ。

 それでは、次ページから新興国を中心に紹介していこう。


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著者プロフィール

  • 野村 雅道(ノムラ マサミチ)

    1979年東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。1982年ニューヨーク支店にて国際投資業務、外貨資金業務、外国為替業務に携わる。1985年帰国後、本店にて外国為替チーフディーラーとして活躍。1987年ファーストシカゴ銀行へ転出、スイス銀行を経てBNPパリバ銀行外国為替部市場部長。東京外国為替市場の中心として活躍した。現在は、FX湘南投資グループ代表(FSIG)ならびに専修大学、中京大学講師。テレビ、ラジオ、新聞などの国際経済のコメンテイターとして活躍中。為替を中心とした国際経済、日本経済の実践的な捉え方の講演会を全国的に行っている。著書に『働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術 』(講談社+α新書)など。執筆中のブログ「ID為替研究所」「ID為替レポート」「野村雅道と楽しい投資仲間達」も人気。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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