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投資詐欺の実態 Vol.11 「年利2000%!ヤミ金の異常な暴利」

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2008/06/25 09:00

  皆さんはヤミ金というものをご存じだろうか。「そんなの知ってるよ。トイチ(10日で1割の利息)とか、トサン(10日で3割の利息)とかの高金利をふんだくる違法高金利金融のことでしょ」という声が聞こえてきそうである。トイチ? トサン? いやいや、実情はそんなに甘くはない―。( バックナンバーはこちらから )

ヤミ金の実情は…

 ヤミ金の相談件数は、以前に比べればめっきり減ったというのが実感である。この背景には、ヤミ金に対する警察の取り締まり強化が存在する。

 一昔前にはヤミ金ブーム(?)で星の数ほどのヤミ金が存在した。相談者の中には1人で50件ほどのヤミ金から借入を行っている者もいた。しかしヤミ金の金利の実情は、トイチとかトサンといったレベルではない。多重債務に陥れば抜け出すことは極めて困難だ。

 例えばあなたがヤミ金からお金を借り入れるべく電話をかけたとしよう。すると通常まずあなたの以下の個人情報を事細かに聞かれる。

 もちろん、ヤミ金業者によって聞かれる内容はマチマチである。これらの情報に間違いがないと判断されると貸付手続に進むことになる。ちなみに、これらの情報は、後に返済が滞ったときの担保として機能する。

  逆に、借り主が知る情報は、
・携帯電話番号と偽名と思われる担当者の名前
・返済用の口座番号

の2点だけであることが一般的だ。昔は事務所を構えたヤミ金も散見されたが、最近は摘発を恐れてか、あまり見かけることがなくなった。

ヤミ金の貸付システム

 ヤミ金の初回の貸付では、3~5万円の貸付が行われるのが通常である。ヤミ金としても、リスクを最小限に抑えたいため、いきなり高額な貸付は行わない。

 仮に5万円の貸付を行うことになったとしよう。その場合、利息は1週間で2万円程度とされ、たいてい最初の貸付金は初回の2万円の利息分を控除された3万円とされる。つまり5万円を借りても、実際に借り主の銀行口座には3万円しか振り込まれないということだ。

 1週目の利息はすでに天引きされているので、借り主は2週目から利息を支払うことになる。実際には利息の請求は、利息日の当日ではなく、利払日の前日もしくは数日前に、支払確認の電話がヤミ金の担当者から入る。そして、なんとか利息分を用意した借り主は、その後毎週2万円ずつの利息支払いを続けることになるのだ。

 たった3万円を借りただけなので、毎週2万円ずつ支払わなければならないのはおかしい話だが、もし完全にヤミ金との取引を終了させたい場合には、ヤミ金の担当者に完済するための金額を確認しなければならない。

 しかしここでまたひとつ問題が生じる。完済金額は、元金の5万円と利息の2万円の合計金額7万円かと思いきや、そうでない場合が多い。ヤミ金としても長く利息を回収し続けた方が旨みがあるため、完済するための条件として15万円などの金額を要求することが多く見られるのだ。

 このヤミ金金利がいかに暴利か、続いて見ていこう。(次ページへ続く)

 


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