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【デイトレ・株】投資のタイミングを見逃さない方法

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2008/06/19 09:00

これまで、デイトレの対象候補は、HV(ヒストリカル・ボラティリティ)が高く、流動性も高い銘柄だということ、そして、デイトレをするなら、「率」を強く意識するべきだということを述べてきた。今回は、投資のタイミングを考えよう。【バックナンバーはこちら】

急落して急騰する「リターン・リバーサル効果」

 デイトレの投資タイミングを考えるうえで、ぜひとも覚えておいていただきたいのが「リターン・リバーサル効果」。この言葉をご存じだろうか? これは、株価の急落直後の急騰や、急騰直後の急落のことを指す。

 具体例でみてみよう。これはアジア・メディア・カンパニー(2149)の日足チャートだ。この会社の株価推移と株価材料を見てみよう。

 まず5月19日、この会社は08年12月期通期連結業績予想を大幅下方修正した。なんと黒字予想から赤字予想に下方修正したのだ。オリンピック期間中は、中央テレビ局がオリンピックに関連するかなりのテレビ番組を放映するため、中央テレビ局の市場シェアは大幅に上昇する見通し。このため、同社が広告代理業務を行う地方テレビ局の市場シェアが下落し、これら地方テレビ局との契約における広告収入の減少などが響くためだという。

 この結果、通期連結業績予想を、売上高152億1,226万4,000円(前回予想比10.8%減)、営業損益2億7,264万4,000円の赤字(前回予想は22億4,932万6,000円の黒字)、経常損益2億6,232万4,000円の赤字(同23億2,135万4,000円の黒字)、最終損益3億3,336万5,000円の赤字(同22億3,437万2,000円の黒字)に、それぞれ大幅下方修正した。これを受け、株価は急落した

 さらに、6月12日、同社最高経営責任者(CEO)がグループの資産を私的流用していたと発表し、同CEOが近く辞任することを明らかにした。流用で得た資金を、07年4月の東証上場以前に発生させた事実上の個人債務の返済に充てたという。

 翌13日の株式市場では、売り物が殺到し、売り気配が続いた。しかし、大引け直前の14時59分、買い物が急激に入り、ストップ安の86円で値をつけた。304万3,000株の全株一致(注1)だった。その直後から株価は急騰し、最終的には101円の買い気配で取引を終えた。

 わずか1分のうちに86円から101円まで、幅15円、率にして17.4%の上昇を実現したのだ。まさにこれが、「リターン・リバーサル効果」である。

(注1)全株一致とは…
取引所が提示する気配値の値段以上で買いたい人の株数と、値段以下で売りたい人の株数の一致することをいう。

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