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【情報収集術】第11回
私がスピード社よりミズノ株に注目する理由

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2008/06/21 09:00

 今回は、企業などが出す、プレスリリースの活用法についてご紹介するとともに後半では、話題となっているアップル社の携帯電話「iPhone」や北京オリンピックの水着問題で、渦中にあるミズノとスピード社、どちらの銘柄を買うべきかについてもお話ししたいと思います。(バックナンバーはこちら)

プレスリリースは、連想ゲームの格好のネタ

 この連載をご覧になっている方は、多かれ少なかれ、ニュースを投資の材料として、活用されている方ではないかと思います。

 私、藤本の場合は、連載でも何度かご説明しているように、ニュースなどの情報は、「連想ゲーム」的な発想で、活用しています。なかでも一番わかりやすい連想ゲームの方法は、一般に広く知れ渡ったニュースから、「次にどの銘柄に人びとは注目するだろう?」と、想像力を働かせて、先回りして待ち受け、売買のタイミングを図る方法です。

 しかし、いくら自分なりの想像を働かせるとはいえ、たくさんの人の思惑から遠く離れてしまっては、株価の値動きとはズレてしまいます。そこで、今回のテーマである「プレスリリース」が、連想のネタとして重要になってくるのです。

今のニュースから、類似ニュースを探す

 株価に影響が出やすいニュースとは、不祥事を除くと、「業務提携」「新商品の発売」「合併」などです。これらは、株式市場に影響が大きいニュースになればなるほど、日経新聞で微に入り細に入り、報道されます。特に、ニュース価値が高いのは、「世界初」「国内初」「業界初」などの初物や、意外な組み合わせです。

 例えば、2008年6月12日の朝刊であれば、トップ記事に
「日本郵政、郵便局運営  企業に委託」
というニュースが出ていました。

 これは、郵便局のコストダウンのため、過疎地の簡易郵便局運営を【9735】セコムに委託するというニュースでした。

2008年6月12日の日本経済新聞(朝刊)1面
日経新聞

 これは、官営事業を民営に委託するという、現在の流れからは自然な業務提携です。しかし、警備会社大手のセコムと郵便局運営という意外な組み合わせには、要注目です。この組み合わせからは、2通りのアプローチで連想ゲームができるからです。

プレスリリースを使った2通りのアプローチ

 1つ目のアプローチ法は、着眼点を官から民へという流れに置くことです。
 この流れの中で、ほかにどんな事業が、民間の会社に委託され得るかをイメージしてみると、この流れには他にもいろいろな可能性が眠っていることがわかるでしょう。日本郵政の場合、セコムのほかにローソンとも運営委託の可能性を検討しているといいます。

 ほかにも、学校の業務の一部を塾に委託することは、杉並区立和田中学で始めていますし、この先、追随する学校が増えるかもしれません。また、市役所などの業務にも、民間委託のヒントはあります。こうした可能性をイメージし、受託できそうな企業にあらかじめ目をつけておくと、ニュースにすばやく反応できます。

 もう1つは、着眼点をセコムに置くことです。


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著者プロフィール

  • 藤本 誠之(フジモト ノブユキ)

    「相場の福の神」とも呼ばれている人気マーケットアナリスト。関西大学工学部卒。日興證券(現日興コーディアル証券入社)、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月末同社退職 現在は、独立してマーケットアナリストと活躍。多くの投資勉強会においても講師としても出演。日本証券アナリスト協会検定会員。ITストラテジスト。著書に『ニュースを“半歩”先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)など。個人アカウント@soubafukunokamiでつぶやき始めました

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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