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【起業・経営】大企業からITベンチャー社長に! 年上の部下とうまくやるコツとは

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2008/07/08 09:00

 今回は、ネットショップの後払い決済サービスを運営する柴田紳さんのお話です。前例のないビジネスモデルで、多くの人々に「やめておけ」と忠告されたという柴田さん。成功を信じ、ビジネスの仕組みを作り上げる過程には、彼の大きな信念がありました。【バックナンバーはこちら】

ネットショップで安心を提供する「NP後払い」

 ネットショップで商品を購入する際、どのような決済方法を選ぶだろうか。事前振込み、クレジットカード、着払いなどの決済サービスがあるが、「手元に届いた商品の中身を確認するまで、支払いはしたくない」と思う人も多いだろう。そんな人向けに、「後払い」決済サービスを行っている会社がある。柴田紳さんが社長を務める、株式会社ネットプロテクションズ(NP社)だ。

 同社のサービスは2つ、後払い決済サービス「NP後払い」とクレジットカード決済サービス「NPカード」だ。「NP後払い」を利用しているネットショップは毎月150社ずつ増加、合計7,500社、利用した顧客数はのべ500万人、毎月20万人が使っている(2008年6月現在)。

「NP後払い」の仕組みは、このようになっている。

①購入客がネットショップで決済方法として「NP後払い」を選択
②ネットショップは、取引基本情報を入力
③NP社が、購入客の与信審査を行う
④ネットショップから商品を購入客向けに発送。NP社は、運送会社の配送伝票番号を受け取り、購入客の手元に商品が到着したことを確認する
⑤NP社がネットショップへ、代金を立替払い
⑥NP社から購入客に直接、請求書を発行
⑦購入客が、コンビニ、郵便局、銀行で支払い

 購入客の利用額上限は、5万円。購入客が後払い決済を選ぶメリットは、受け取った商品を確認してから代金を支払うことができる安心感だ。ネットショップ側のメリットは、クレジット決済の場合よりも早いタイミング、最短5営業日で入金が可能なことである。また、決済方法の選択肢を増やすことで、購入客が他社サイトに流れるのを防ぎ、売上を伸ばすこともできる。デメリットは、クレジットカード決済や着払いに比べ、手数料が高くなることだという。

決められた仕事をしていればいい――総合商社時代

 柴田さんは大学卒業後、「自分の人生を使って、大きい仕事がしたい!」と思い、総合商社に入社した。配属されたタバコ事業部では、すでに構築された仕組みの中、新しい何かを生み出さなくても、年間数千億円の売上が動いていた。商社に入社したものの、思いっきり仕事に打ち込みたかった柴田さんの希望と現状のギャップは激しかった。

 「仕組みはできあがっていたので、誰がやっても結果は同じでした。私がそこにいる存在価値は何だろう?と思っていました。同期入社の同僚たちはだんだん成長し、海外プロジェクトで活躍したり、大きな仕事を任されたり、どんどん差がつけられました。それに対して私は毎日、入力作業など同じ仕事ばかり。そんな状況に焦りまくっていました」

 また大企業とはいえ、その将来に不安を抱えた。入社から半年後、多額の特別損失で会社の信用力が急低下したのだ。ボーナスも減り、入社2年目の給料は、1年目より下がった。同時期には、日本の四大証券会社といわれた山一證券が潰れ、大企業の倒産さえ現実なのだと思い知らされた。

 「このまま一生、この会社に居続けることはないだろう…。会社に頼らず、自分の力で人生を切り開きたい」。そんな意識が強くなった。

 「どこの世界に行っても通用する、一般的なスキルが欲しくて仕方がありませんでした。決められたルーティンワークでは、他社で通用するような能力は身につかない。このままでは将来どうなるかわからないし、営業、経営分析、事業計画の立案など『私はこれができます』といえるわかりやすいスキルを身につけなければ、自分の身を守ることができないと思いました」

 そんな時、柴田さんの耳に飛び込んできたのは、ITベンチャー企業の急成長話だった。


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