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投資スキルを高める方法 其の参 「個人投資家が最初に克服しなければならないこと」

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2008/08/19 10:00

 欲、特に金欲のない方は投資家にはいないと思います。資産を増やそうと思う心(欲)がなければ投資などしないはずですから。しかし、皮肉なことに、この金欲が投資、資産を増やすことの一番の足かせとなる場合が多いのです。この欲を排除するために、どのような相場の見方、考え方をすればいいのか考えてみましょう。(バックナンバーはこちら)

欲をいかに排除し投資に臨むか

 前回書いた通り、バーチャル(仮想)トレードと、実際に身銭を切ってのトレード時の、投資家の心理には、大抵の場合ギャップが生じます。

 そして、その投資家心理のギャップとは、投資行動の矛盾であったり、辻褄の合わない売買行為・理論であったり、いいわけがましいロスカットの先延ばしであったり、決して望ましいものではない場合が多いのです。

 そのギャップを、頭(バーチャル・トレード)と身(身銭を切った実際の売買)をもって体験することは非常に大切なことです。

「それがなんの役に立つのか?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
 しかしそのギャップを見直すことで、「自身の相場の見方」と「自身が相場で負ける時のパターン」と「自身とマーケットの認識のギャップ」が見えてくるのです。

 勝っても嬉しくなく、負けても痛くないバーチャル・トレードは、自己の投資スキル以上に相場と売買の想定をしない(出来ない)のですから、いうなれば、自己の投資スキル相応の相場の見方です。相場で勝っても負けても関係ない、つまり相場を第三者の冷静な目で見ることができるのです。

 一方、身銭を切っての実際のトレードは、たとえそれがmini1枚であっても(ラージ複数枚であればなおさら)、利益確定したい、ロスカットをしたくないという「余計な」欲が売買判断に乗っかります。言うなれば、自己の投資スキルに欲という余計な判断材料がくっつき、相場を見ることになります。それは勝っても負けても、なぜ負けたのか、なぜ勝ったのかが分からない、ひどい場合は、勝ったら実力と勘違い、負けたら相場が悪いという、金欲に目がくらんだ身勝手な判断が多くなるということです。

 この「余計に」乗っかった欲の部分をいかに排除し投資に臨むかが、冷静にエントリーし、淡々と利益確定・ロスカットができるかどうか、継続的に自己の投資スキルを高めることができるか、相場の変化を冷静に捉える事ができるかの最も重要な要素となるのです。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • Heyward(ヘイワード)

    本業絶不調のため、やむなく相場で食っている一個人投資家。
    「勝たなくてもいい・負けなければ。負けても負けの金額を限定すること!」をテーゼに先物相場で日々奮闘中。
    楽観的・魅力的な先物相場の見方は証券会社にお任せして、私からは先物の恐ろしさ、個人投資家が陥りやすい相場に潜む罠、相場に起こる事象の見方・解釈、相場に挑む際の心の持ちよう等々を、個人投資家ならではの、しがらみのない立場で、皆様にお伝えできればと思います。
    日々の相場概観、ザラ場リアルタイム情報はブログ「株と先物の勉強会」にて更新中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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