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止まらない原油価格の高騰
犯人は自己ビジネスを最優先するブッシュ一族か

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2008/07/31 09:00

 この1年の間に、原油価格が2倍近く跳ね上がった原因は何なのだろうか。中国やインドなど新興諸国の需要も伸びているが倍増とまではいかない。また産油国が売り惜しみしているわけでもなさそうだ。となれば、価格が2倍に膨れ上がった別の要因があるはずだ。(バックナンバーはこちら)

ジョージ・ソロス氏も投機筋の価格操作に言及

 この1年の間に、原油価格は2倍近く跳ね上がった。われわれの日常生活においても、ガソリンの値段が急騰するなど影響が出ている。いったい何が原因なのか。多くのメディアは価格を意図的に吊り上げている投機筋の動きを大きく報道している。中でもヘッジファンドや年金ファンドなどマネーゲームの兵(つわもの)どもは格好の犯人として取りざたされているようだ。

「ヘッジファンドの帝王」と異名を取るジョージ・ソロス氏ですら「今回の原油高騰の背後には中国やインドにおける需要の急増や産油国、特に中東における供給の先細りという要素があることは間違いない。しかし投機筋による価格操作も無視できない要因だ」と指摘するほどだ。

 実際のところ、原油に関する需要と供給はほぼバランスしている。にも関わらず、これほど原油価格が高騰している背景には原油の先物取引を巡る不可解な動きが影響しているといえそうだ。現在世界における原油の需要は日量8700万バレル。ところが先物取引においては、その15倍もの原油の売買が繰り返されているため、実需を大幅に上回るマネーゲーム化していると言っても過言ではないだろう。

需要をはるかに超えて価格が膨れ上がっているナゾ

 2007年の1月の時点では、1バレル50ドルで取引されていた原油が8月には75ドルになり、2008年7月には130ドル前後で推移している。原油の供給不安をあおるようなうわさや情報が飛び交っていることも影響しているが、投機筋が日々の取引終了間際において意図的に介入し値段を操作している可能性が極めて高い。2008年の7月25日、オランダの投機筋が原油価格操作の疑いで摘発されることになったが、この1件はおそらく氷山の一角に過ぎないと思われる。

 各国政府は原油価格を操ろうとする投機筋の動きを規制すべく、さまざまの方策を協議しているが、実効のある対策は今のところ生まれていない。ドイツ政府は「原油先物取引における不正な操作を行うファンドに対して厳罰で臨む」との方針を明らかにしているが、最も影響力のあるアメリカのファンドの動きに対して、ブッシュ政権が及び腰であるため効果のほどは期待できそうにない。

 そこでヘッジファンドや年金基金そして一部の個人大口投資家がここまで原油価格に影響を及ぼすことができる背景には何があるかを明確にしておく必要があるだろう。

 確かに中国やインドなど新興諸国における需要が伸びていることは間違いない。とはいえ、需要がこの1年で倍増しているわけではない。となれば、価格が1年間で2倍にまで膨れ上がることの説明には無理がある。やはり、より構造的な問題が隠されていると見るべきであろう。

ドル安が原油高騰の原因か

 その1つがアメリカの金利政策だ。(次ページへ続く)


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