MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

サブプライム・ローン危機に、高笑いするヘッジファンド

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2007/11/29 10:01

 サブプライム・ローン危機を巧みに利用したヘッジファンドたち。サブプライム・ローンの危機的状況を事前に読み切り、その逆張りとも言える投資戦略で史上最高益を叩き出すファンドも出てきている。(バックナンバーはこちら)

サブプライム・ローン危機を逆手にとったヘッジファンド

 アメリカ発のサブプライム・ローン危機が、世界の金融機関に未曾有の損失をもたらしている。大手の銀行や証券会社に留まらず、ヘッジファンドの間でも倒産を余儀なくされるケースが目立つようになった。

 しかし中には、今回のサブプライム・ローン危機を逆手にとって、空前の利益を稼ぎ出しているヘッジファンドもある。折しも、『フォーブス』誌が2007年度の長者番付を発表した。2006年には10億ドル以上の金融資産を持つビリオネアは400人ほどであったが、今回は480人に増えていた。同誌によれば、今回新たにランクインした大富豪の半分が、ヘッジファンドやプライベート・エクイティ・ファンドのマネージャーである。

 ヘッジファンドのマネージャーの中で昨年最も大きな収入を得たのは、この連載第1回目に紹介した「ルネッサンス・テクノロジーズ」の創業者ジェームズ・シモンズ氏。

 同氏は1988年のファンド創設以来、これまで平均して38%のリターンを維持しており、昨年は44%という驚異的な運用成績を上げた。その結果、彼が手にした成功報酬は17億ドル(約2040億円)という。これは、同じ時期の上場企業経営者の最高年収6億4700万ドルと比較しても、際立った高収入といえよう。このような破格の稼ぎ振りは、まさに芸術的な仕事としか言いようがない。

 シカゴに本拠を構える「ヘッジ・ファンド・リサーチ」によれば、2007年第3四半期末までに、ヘッジファンド業界はサブプライム危機をものともせず、史上最高の1640億ドルもの新規資金を集めた。もちろん、中には失敗の波にさらわれたケースもある。

史上最強の自信作ファンド

 これまでヘッジファンド業界において資金調達力で他を圧倒してきた「ゴールドマン・サックス」が、そうである(次ページへつづく)。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

All contents copyright © 2007-2021 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5