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【エンタメ潮流コラム】Wii Music発表で任天堂の株価はどうなる?

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任天堂は「Wii Music」はじめ、新しい3つのタイトルを発表したが、株価に影響はなかった。しかし、ハードやサードパーティタイトルの好調ぶりからみても、新タイトルの内容からみても、これから高く評価されるだろうと推測される。詳しくその理由を見てみよう。【バックナンバーはこちら】

Wiiはゲーム市場の中心になりつつある

米国E3における新タイトル発表の株価への影響

 任天堂は、7月に開催された米国でのゲームの展示会E3で、「Wii Music」「Wii Sports Resort」「Animal crossing CITY FOLK」を発表した。このタイトルラインアップは、タイトル数が少ないことことに加え、一見すると従来とは異なるゲームであり、その面白さがヘビーユーザー的感覚からすると理解しづらかったとみられる。そして、大きなサプライズとはならなかったもしれない。

 実際、株価はこの発表に対しては、必ずしもポジティブは反応しなかった。しかし、Wiiの現状やこれらのタイトルの性質を考慮すると、高く評価できる内容だったと私は考えている。以下、この点について考えてみたい。

WiiはPS2を上回るペース

 2008年6月末のWiiの累計出荷台数は2,962万台となった。2006年12月(日本での発売日)に発売されてから、約1年7ヵ月後での実績だ。一方、2000年3月に発売されたPS2 が、累計生産出荷台数3,000万台に達したのは、2年2ヵ月後の2002年5月だった。

 つまり、PS2を上回るペースでハードの普及が進んでおり、最終的な累計台数は、PS2を上回る可能性が高まっている。一方で、ソフトの累計出荷はWiiが18,885万本、PS2が16,010万本(2002年3月末)となっている。

サードパーティタイトルも好調

 08年6月末時点の累計ミリオンタイトル数は、Wii 向けでは31タイトルで、は15 タイトル、サードパーティは16 タイトルとなっている。もちろん、任天堂の1タイトル当たりの販売本数が多いことから、任天堂のタイトルばかりが売れているという印象はあるが、ミリオンタイトル数では、サードパーティタイトルの方が多くなりつつある。

 ちなみに、DS 向けミリオンは、61タイトルうち任天堂が29 タイトル、サードパーティが32 タイトルと、サードパーティタイトルの方が上回っている。任天堂タイトルだけではなく、サードパーティタイトルもミリオンタイトルが増加している。こうしたサードパーティタイトルの販売本数も伸長するようになれば、さまざまなジャンルが登場し、プラットフォームとしての幅を広げることになろう。

 最近では、2009年第1四半期決算発表において、バンダイナムコはWii向け「ファミリートレーナー」の通期の販売本数の計画を100 万本(従来予想50 万本)、「ファミリースキー」を50 万本(同15 万本)にそれぞれ上方修正した。また、ハドソンは「デカスポルタ」の出荷本数が、日本、北米、欧州の合計で70万本を突破した。

 以上のようなハードの普及台数、サードパーティソフトの販売本数の伸長を考慮すると、一部のヘビーユーザーを除けば、サードパーティと消費者からすると、Wiiがゲーム市場の中心的な存在になりつつあるといえよう。しかも、PS2を上回るペースで、このまま継続すれば、PS2が形成した市場を超える規模の市場をWiiが作り上げる可能性もあろう。


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