MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

投資能力が向上しない人に共通する特徴は「自分の非を認めない」

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2008/09/09 09:00

 前々回、前回で長々と、売買記録をつけることの有用性を語ってきました。記録するという行為は、「自覚する」「反省する」ということに繋がるからです。相場において、自覚するということは異変に気がつくこと、反省するということはロスカットができるということなのです。(バックナンバーはこちら)

相場が悪いのか? 自分が悪いのか?

 相場を張って含み損を抱えた投資家は、自分が含み損を抱えているのは「相場が悪いのか?」「自身のトレードに非があったのか?」という、どちらかの思いを抱きます。

 ディーラー(サラリーマン)は、たいてい、社内の細かい規約もあり、一定の損失を抱えた場合、ロスカットせざるを得ません。そして大きな損失を出した場合は、上司に罵倒され、一定期間の取引中止に追い込まれ、本人の査定が下げられる場合がほとんどです。つまり、ディーラーの場合は、負けた(損失を被った)場合、本人に非があることが明確にされるわけです。

 一方、個人投資家の場合、含み損を抱えても誰もロスカットを強いる人間はいません。嫁が「あんた早くロスカットしなさいよ、来月の生活どうするつもりなの!」と激昂しても、少なくとも夕飯ぐらいは出てくるでしょう(出てこないとしたら別な問題かもしれません)。

 個人投資家の場合、自己の投資判断(相場における売買)が誤っていた場合、強制的に止めてくれる人はいないのです。止めてくれる人がいない状況で、ロスカットせず含み損が拡大していけば、もう人の所為にするしかありません。

 上記のようなことを冗談で言っている分にはいいのですが、本気でこう思うようになると、投資家としての心理・思考はかなりマズイ状態です。しかし残念ながら、このような発想を抱く個人投資家が少なくないことは事実です。

 含み損を抱えた場合、自分が悪かった(自身の投資判断が誤っていた)と思えなければ、人のせいにしていれば、ロスカットなんぞ永久にできません。証券会社に、強制的に(追証未払いにより)ロスカットさせられるだけです。

 そうなっても、「フザケンナ、○○○○証券。今までいくら手数料払ってやったと思ってんだ!」という方がいます。こうなると、もう、メチャクチャです。

 相場における大ヤケド、投資能力が一向に向上しないという個人投資家の多くに、このような「自己の非を認めない」という要因があるような気がします。

相場とダイエットの類似性

 売買記録をつけるという行為には、ベストセラーとなった岡田斗司夫氏の「レコーディングダイエット」との類似点が見いだせます。


  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

  • Heyward(ヘイワード)

    本業絶不調のため、やむなく相場で食っている一個人投資家。
    「勝たなくてもいい・負けなければ。負けても負けの金額を限定すること!」をテーゼに先物相場で日々奮闘中。
    楽観的・魅力的な先物相場の見方は証券会社にお任せして、私からは先物の恐ろしさ、個人投資家が陥りやすい相場に潜む罠、相場に起こる事象の見方・解釈、相場に挑む際の心の持ちよう等々を、個人投資家ならではの、しがらみのない立場で、皆様にお伝えできればと思います。
    日々の相場概観、ザラ場リアルタイム情報はブログ「株と先物の勉強会」にて更新中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

All contents copyright © 2007-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5