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まずは基礎の基礎から 「財務諸表アレルギー」を吹き飛ばそう

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2008/10/18 09:00

 このコーナーでは、財務諸表をとことんわかりやすく、そしてきちんと説明していきたいと思います。企業の損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書を読むことができれば、株式投資やビジネスで必ずあなたの役に立つことでしょう。

財務諸表の見方の基礎の基礎

 この連載では、さまざまな業種の会社の財務諸表を見ながら、財務諸表の見方を身に付けてもらいます。ですが、「そもそも財務諸表って?」という方もいると思うので、今回はまず財務諸表の見方の基礎の基礎についてお話します。

 財務諸表とは、会社の活動の結果を金額によって表したものですが、これから見ていくのは、そのうち損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書の3つです。財務諸表は5つあるのですが(他に附属明細表と株主資本等変動計算書)、そのうち基本となる3つを見ていくことにします。

 財務諸表を見るにあたっては、まず全体をとらえる、そして、重要なところから見ていくようにしてください。財務諸表にはたくさんの数字が並んでいます。それを端っこから順々に見ていっても、理解しづらいでしょうし、また、おそらく途中で嫌になってしまうでしょう。この連載でも、まず全体から、そして、重要なところから少しずつお話していきます。

損益計算書の見方の基礎の基礎

 損益計算書は、会社がどのくらい利益を得たのか、そして、どのようにして得たのかを表したものです。利益は、収益から費用を引いて計算します。収益とは、会社が事業を行って得たものの金額で、費用とは、その収益を得るために必要としたものの金額です。なお、収益から費用を引いて、プラスの場合は利益と言いますが、マイナスの場合は損失と言います。

収益 - 費用 = 利益

 損益計算書の構成は次のようになります。実際の損益計算書にはたくさんの科目が並んでいますが、まずこの構成をとらえるようにして下さい。そして、初めに見るのは、一番下の当期純利益の金額です。これが最終的な利益で、その上でさまざまな収益からさまざまな費用を引いているのです。

損益計算書
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
営業外費用
経常利益
特別利益
特別損失
税引前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
当期純利益

 当期純利益の金額を見たら、上から順にそれをどのようにして得たのかを見ていきます。一番上の売上高(収益)は商品やサービスを販売した金額で、その下の売上原価(費用)はそれの元々の金額です。

 例えば、魚屋さんが、魚市場から50万円で仕入れてきた魚を100万円で販売したとしたら、売上高が100万円、売上原価が50万円です。そして、売上原価の下の売上総利益(利益)は、売上高から売上原価を引いたもので、粗利とも言います。魚屋さんの例では、売上高100万円-売上原価50万円=売上総利益50万円です。

売上高 - 売上原価 = 売上総利益

 売上総利益の下の販売費及び一般管理費(費用)は、商品やサービスを販売するために売上原価以外に必要になったものの金額で、例えば人件費や家賃などがあります。販売費及び一般管理費の下の営業利益(利益)は、売上総利益からさらに販売費及び一般管理費を引いたものです。魚屋さんの例で、販売費及び一般管理費としてパートの方への給料10万円があったとすると、売上総利益50万円-販売費及び一般管理費10万円=営業利益40万円となります。

売上総利益 - 販売費及び一般管理費 = 営業利益

 営業利益までは、商品やサービスを販売するという営業活動を通じて発生する収益、費用、利益ですが、その下の営業外収益(収益)と営業外費用(費用)は、文字どおり営業活動以外の活動を通じて発生する収益と費用で、主にお金の貸し借りや運用を通じて発生するものです。

 そして、次に来るのが、よく耳にする「経常利益」です。


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